ダイビング中、マスクが曇って水中の景色がよく見えない。そんな経験はありませんか?
せっかく透明度の高い海に潜っても、目の前に広がるのは白くぼやけた世界。これでは魚を観察するどころか、視界の悪さに気を取られてしまいます。
そんなマスクの曇り対策として、昔からダイバーの間で知られているのが、自分の唾をマスクの内側に塗る方法です。
高価なダイビング器材を一式そろえた人間が、最後に頼るのは自分の唾液。なんとも原始的な話ですが、実はこれ、単なる迷信ではありません。
唾にはマスクの曇りを抑える効果が期待できます。 ただし、専用の曇り止めとは異なる注意点もあり、何も考えずに使えばよいというものでもありません。
そこで今回は、ダイビングマスクに唾を使うと曇りにくくなる理由や正しい使い方、注意点、専用の曇り止めとの違いをご紹介します。

この記事でわかることは以下の通りやで~!
- 唾は本当にマスクの曇り止めとして使えるのか
- お金をかけずに曇りを抑えるためのコツ
- 唾を使う前に知っておきたい注意点
- 結局、唾と専用の曇り止めはどちらを使うべきか
この記事を読めば、唾による曇り止めが本当に使えるのか、そして自分にはどの方法が合っているのか判断できるはずです。
それではどうぞ!
ダイビングマスクの曇り止めに唾は有効?

結論から言うと、唾にはダイビングマスクの曇りを抑える効果があります。
実際に、唾を使った曇り止めは昔からダイバーの間で知られている方法で、ダイビング指導団体のPADIでも紹介されています。
唾液には水分のほかにさまざまな成分が含まれており、マスクのレンズ内側に付着することで、水滴ができる状態に影響を与えます。その結果、曇りを軽減できる場合があるのです。
つまり、唾による曇り止めは、単なる気休めではありません。
数万円の器材を身につけて海に潜り、視界を確保するために自分の唾を使う。文明の進歩とは一体何だったのかと考えさせられますが、理屈としては成立しているわけです。
ただし、唾を塗れば必ず曇らなくなるというわけではありません。マスクの状態や使い方によって効果は異なり、衛生面にも注意が必要です。
そのため、普段のダイビングでは専用の曇り止めを使用し、唾は代用できる方法の一つとして知っておくのがおすすめです。
では、なぜ唾を塗るだけでマスクが曇りにくくなるのでしょうか?次の章では、その仕組みを見ていきましょう。
なぜ唾でダイビングマスクが曇りにくくなるのか?

唾でマスクが曇りにくくなる理由は、唾液が水滴の表面張力に作用し、レンズに細かな水滴ができにくくなるためです。
そもそも、ダイビングマスクが曇るのは、マスク内部の暖かく湿った空気が、海水で冷やされたレンズに触れることで結露が発生するからです。
冬場に窓ガラスが曇るのと同じ原理ですね。
このとき、レンズの内側に無数の小さな水滴ができると、光が散乱して視界が白くぼやけてしまいます。
そこで登場するのが唾液です。
唾液には水を広がりやすくする働きがあり、レンズの内側に塗ることで、細かな水滴ができるのを抑え、水分を薄く広げる効果が期待できます。
つまり、結露そのものを完全に防ぐのではなく、結露しても視界が曇りにくい状態にしているわけです。
特別な薬品も必要なく、費用はもちろん0円。人類が長い年月をかけて開発してきた曇り止め用品に対し、口の中から無料で対抗できるという、なかなか身も蓋もない話です。
ただし、効果には個人差やマスクの状態による違いがあり、必ず曇りを防げるわけではありません。
唾を使ったダイビングマスクの曇り止め方法
唾を使った曇り止めは、特別な道具も必要なく、誰でも簡単にできます。
ただし、適当に唾をつければよいというわけではありません。塗り方やすすぎ方によっては、せっかくの曇り止め効果が弱まってしまうこともあります。
基本的な手順は次のとおりです。
① マスクのレンズ内側に唾をつける
まずは、マスクのレンズ内側に少量の唾をつけます。
唾を大量に使う必要はありません。レンズ全体に薄く広げられる程度の量で十分です。
自分の唾とはいえ、わざわざ大量に吐き出す必要はありません。曇り止めをしているのであって、唾液の生産能力を競っているわけではないのです。
② 指でレンズ全体に薄く塗り広げる
次に、清潔な指で唾をレンズの内側全体に塗り広げます。
このとき重要なのは、レンズの隅までムラなく広げることです。
一部分だけに塗っても、何もついていない部分は曇りやすくなります。
なお、レンズを傷つけないよう、指に砂などが付着していないことも確認しておきましょう。
③ 海水で軽くすすぐ
唾を塗り広げたら、海水でマスクの内側を軽くすすぎます。
ここで注意したいのが、何度も強くすすぎすぎないことです。
せっかくレンズに広げた唾液の成分まで洗い流してしまうと、曇り止め効果が弱まる可能性があります。
軽くすすいだら、レンズの内側にはできるだけ触れず、そのままマスクを装着しましょう。
④ マスクを装着してダイビング開始
最後にマスクを装着すれば準備完了です。
曇り止めは、ダイビングを始める直前に行うのが基本です。
せっかく塗っても、長時間放置したり、何度も水ですすいだりすると効果が落ちる場合があります。
なお、この方法は自分専用のマスクを使用する場合に限り、レンタル品や共用マスクでは衛生面を考慮して専用の曇り止めを使用しましょう。
唾を曇り止めに使う際の注意点
唾は手軽に使える曇り止めですが、便利だからといって万能というわけではありません。
特に注意したいのが、衛生面と曇り止め効果の安定性です。
① レンタルマスクや共用マスクには使用しない
唾を使う場合、基本的には自分専用のマスクに限るようにしましょう。
唾液には口の中の細菌やウイルスなどが含まれる場合があり、他人と使い回すマスクに唾を塗るのは衛生的とはいえません。
レンタルマスクの場合も同様です。次に使う人のことを考えれば、唾を使うのは避けた方が無難でしょう。
共用マスクやレンタルマスクでは、専用の曇り止めを使用するのがおすすめです。
自分の唾ならまだしも、見知らぬ誰かの唾が塗られたマスクを喜んで装着する人は、そう多くないはずです。
② 曇り止め効果が十分に得られない場合もある
唾には曇り止め効果が期待できますが、必ずしも十分な効果が得られるとは限りません。
マスクの汚れやレンズの状態、唾の塗り方などによって、曇りやすさは変わります。
特に、新品のマスクに残っている製造時の油分などは、唾を塗るだけでは十分に対処できない場合があります。
また、唾を塗ったからといって、一度のダイビング中ずっと曇らないことが保証されるわけでもありません。
水中で視界が悪くなると周囲の状況を確認しにくくなるため、曇りが改善しない場合は無理に潜り続けず、バディやインストラクターに知らせましょう。
③ 普段は専用の曇り止めを使用するのがおすすめ
唾は道具がなくても使える便利な方法ですが、普段から積極的に使用する必要はありません。
市販のダイビングマスク用曇り止めなら、唾を使わずにレンズの曇り対策ができます。
ただし、製品によって使い方が異なるため、使用前にはメーカーの説明を確認しましょう。
唾は曇り止めを忘れたときの代用手段として覚えておき、普段は専用品を使う。
このくらいの付き合い方がちょうどよいと思います。
何も好き好んで、毎回自分の唾に頼る必要はないのです。
ちなみに、私は毎回一番濃い唾液をぬっております。気持ち悪いかもですが、もちろん自分のマスクですし、その方がなぜか効くような気がしてます。心のお守りですね。
まとめ|唾は曇り止めに有効!ただし専用品がおすすめ
今回は、ダイビングマスクの曇り止めに唾が有効なのか、その仕組みや使い方、注意点についてご紹介しました。
結論として、唾にはマスクの曇りを抑える効果が期待できます。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
- 唾には曇り止め効果があるため、専用品がない場合の代用になる
- レンズの内側に薄く塗り広げ、軽くすすぐのが基本
- 衛生面を考え、レンタルマスクや共用マスクへの使用は避ける
- 効果には限界があるため、普段は専用の曇り止めがおすすめ
唾を使った曇り止めは、昔から知られているダイバーの知恵の一つです。
とはいえ、今では便利な曇り止め用品が手軽に購入できる時代。わざわざ口の中から調達する方法にこだわる必要もありません。
唾はあくまで代用手段として覚えておき、普段は専用の曇り止めを使うのがよいでしょう。
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