金曜の夜、仕事を終えて車を走らせました。
目指すは伊豆シャボテン動物公園。会いたいのは――マーモット。
SNSで見た、ぽよぽよとした丸いフォルム。動いていても、寝ていても、ただそこにいるだけで尊い存在。そんな彼らに会いたくて、眠気と戦いながらハンドルを握り、深夜の高速をひた走りました。
そして、朝方。空が白みはじめた頃、伊豆高原に到着。車の窓を開けると、ひんやりした空気と、どこか旅の匂いがしました。
今日こそ、マーモットに会える――そう信じて向かったのです。
でも、彼らは眠っていました。完璧なまでに、静かに。
動かぬ毛玉たち。何も語らず、ただ寝ているだけなのに、なぜか癒やされる。
そんな旅の記録を、ここにそっと書き残しておきます。

この記事の内容は以下の通りやでぇ~。
・伊豆シャボテン動物公園の見どころと実際の体験談
・マーモットやカピバラ、リスザルなどの動物とのふれあい情報
・所要時間の目安や、混雑を避けるための効率的なまわり方
・アクセス・駐車場・チケット割引などお得情報も網羅!
・「行ってみたけど〇〇だった」リアルな感想も正直に書いてます
それではどうぞ!!
アクセス情報と基本データ|文明と自然の境界線、それが伊豆高原
伊豆シャボテン動物公園は、静岡県伊東市の「伊豆高原」エリアにあります。
東京から車でおよそ3時間半。電車でもアクセス可能ですが、個人的には車のほうが自由度が高くておすすめです。特に夜出発&朝着スタイルなら、車一択。文明から離れ、山と海のにおいが混ざる世界へ突入する感覚――まさに旅の始まりを告げる瞬間です。
車でのアクセス
・東名高速道路「厚木IC」→小田原厚木道路→国道135号経由
・所要時間:約3〜3.5時間(渋滞なしの場合)
電車でのアクセス
・東京駅から特急「踊り子」で伊豆高原駅へ(約2時間)
・伊豆高原駅からはバスまたはタクシーで約15分
営業時間・入園料(2025年6月時点)
- 営業時間:9:30〜17:00(季節により変動あり)
- 入園料:
- 大人(中学生以上):2,600円
- 小学生:1,300円
- 幼児(4歳以上):700円
※駐車場は広めで、500円/日。朝イチに行けば、ほぼ確実に停められます。かなりの坂道なので運転慣れていない方は、注意してください。
伊豆って温泉や海の幸のイメージが強いかもしれませんが、山の中にも面白い場所があるんです。サボテンと動物が手を組んだこの不思議空間は、その最たるものかもしれません。
アクセスは少し手間がかかりますが、だからこそ旅気分はしっかり味わえます。
「ちょっと遠いけど、行ってよかった」。そう思える場所でした。

見どころいろいろ|動物とサボテンの、奇妙で愛おしい共存空間
伊豆シャボテン動物公園という名前を聞いて、「何それ、サボテンしかないの?」と思った方、正直に手を挙げてください。
……わかります。私も最初はそうでした。
しかし実際に行ってみると、その印象は180度変わります。ここは、動物たちとサボテンが、なぜか仲良く共存しているテーマパークなのです。動物園でもない、植物園でもない。どちらでもあり、どちらでもない。そんな不思議な空間です。
リスザルトンネルでの対面
リスザルといえば放し飼いで頭の上をぴょんぴょん飛び回る――という前情報をもとにワクワクしていたのですが、実際は見当たらず。その代わりに体験できたのが「リスザルトンネル」。
金網に囲まれた通路から、小さなリスザルたちにエサをあげられるスポットです。
最初は「来てくれるかな…」と不安になりましたが、エサを持っているのがバレた瞬間、集まる、寄ってくる、ガン見してくる。あの目の圧がすごい。網越しとはいえ、間近でサルとアイコンタクトする体験はそうそうありません。

6月のカピバラたちは、のんびり陸上勤務
カピバラといえば露天風呂…ですが、それは冬の話。6月に訪れた今回は、彼らはふかふかの地面の上で、のび〜っとくつろいでおりました。
「風呂に入ってなくても、この脱力感は本物だな」と妙に納得。
むしろ、水に入っていないぶん全身のフォルムがよく見えて、「ああ…まるい…」と癒され指数は高めです。何もしていないのに、ちゃんと可愛い。それがカピバラの凄み。

シャボテン温室とその異世界感
園内には、国別に分かれた温室があります。中でもメキシコ館は圧巻。巨大でトゲトゲしたサボテンが所狭しと立ち並び、まるで「植物界の筋者(すじもの)」。
うっかり近づけば刺されそうな緊張感。植物のくせに威圧感がすごい。

そして驚いたのは、これらのサボテンに一つ一つ名前がついていたこと。「金鯱(きんしゃち)」とか「白翁玉(はくおうぎょく)」とか。サボテン界にもキャラ立ちというものがあるのだなと感心しました。

ゆかいな動物たちがそこかしこに
モルモット、ヤギ、アルパカ、マーラ、ワオキツネザル、カンガルーなど、小動物好きにはたまらない構成。エサやり体験ができるスポットも多く、こちらを見つけた瞬間に「はい、それ絶対くれるやつでしょ」と言わんばかりの目で詰め寄ってきます。
ここでのポイントは動物たちが思いのほか人懐っこいこと。慣れてる。完全に観光客の手慣れたさばき方を知っている顔です。
サボテンと動物という一見ちぐはぐな組み合わせですが、不思議と調和しているのがこの公園の魅力。
「ここでしか味わえない」という体験の連続でした。
たとえリスザルが放し飼いじゃなくても、カピバラが風呂に入ってなくても、楽しさはしっかり満タン。
次は、満を持してマーモットとの(微動だにしない)対面です。


チンパン君。。。。暇だよね。。。
マーモットとの遭遇|そこにいた、ただし寝ていた
園内マップで「マーモット展示エリア」の位置を見つけたとき、軽く心臓が跳ねました。
ついに、ついに会える。あのぽよぽよの塊と。
期待に胸を膨らませ、早足で向かい、展示ガラスの前に立つと――
いた。そこに。マーモット。
だが、寝ていた。
完璧に、完膚なきまでに、寝ていた。
姿は、ありました。そこに。
毛玉のように丸まった背中、ぎゅっと閉じた目。いや、正確に言うと「目がどこにあるかも分からない」くらいに、顔を完全にうずめて寝ていたのです。
つまり、顔は一切!見えておりません!
「これ、ホントに顔あるんだよね?」と心の中で確認したくなるほどの寝っぷり。
それでも不思議と、愛おしさだけは伝わってきました。
「あの…起きたり、しません?」
誰にともなくつぶやきましたが、もちろん反応はゼロ。マーモットは哲学です。動くかわいさではなく、動かないのに尊いというジャンルに分類される生き物なのです(笑)

寝姿こそが至高
結局、10分ほど粘ってみましたが、動いたのは風で揺れた自分の前髪くらい。
マーモットは最後まで夢の中でした。でも不思議なことに、それでも満足感があったのです。
なぜならそこには、確かに“ぽよぽよ”が存在していたから。
「ぬいぐるみかな?」と目を疑うような実在感。これを見たくて伊豆まで来たんだと思えば、心は穏やかでした。
そう、マーモットは動かなくても良い。むしろ動かないから良い。
この旅のクライマックスは、「寝てるだけなのに満足する」という、謎の納得感に包まれて終わりました。

次はそんな癒しに満ちた旅を、ちょっとお得に・快適に楽しむコツをご紹介します。
混雑状況・おすすめの回り方・滞在時間の目安|ゆるさと効率のバランスをどう取るか
混雑状況は?
私が訪れたのは土曜日の朝イチ(開園直後)。駐車場にはすでに数十台ほどの車が並んでおり、「おっ、意外と人気なんだな」と少し身構えました。
とはいえ、入園後はそれほど混み合っておらず、園内はわりと余裕あり。
動物の展示も人だかりができるようなことはなく、写真撮り放題、観察し放題の快適空間でした。
注意点としては、昼前になるとファミリー層が一気に増えてくること。ベビーカーが増え始め、園内ののどかさ指数がじわじわと低下します。
回りかたのコツ
伊豆シャボテン動物公園は思った以上に広い。というか、「ここ動物園だったっけ?」「植物園?」「なんだこのトンネル?」と軽く迷子になる構造をしているので、以下の回り方がおすすめです。
伊豆シャボテン動物公園は思った以上に広い。というか、「ここ動物園だったっけ?」「植物園?」「なんだこのトンネル?」と軽く迷子になる構造をしているので、以下の回り方がおすすめです。

- まずはマップを見て「見たい動物」を絞る
→ 私の場合はマーモット一択でしたが、時間に余裕があるならカピバラやアルパカも抑えたい。 - 動物エリアを先に攻める
→ 朝のうちは動物も比較的活発。昼に近づくにつれ、寝てしまったり、物陰に隠れたり…マーモット化します。 - サボテン温室は後半にまわす
→ 屋内で涼しいので、暑さや疲れが出てきた頃にちょうど良い癒しタイムになります。 - エサやり体験の小銭は準備しておく
→ 園内のエサ販売機は100円玉専用。両替機もありますが自分で用意しておいた方がスムーズに回れます。
滞在時間の目安
私たちは10時前に入園して、14時ごろには退園しました。
お土産屋さんも含めてゆったり楽しんで、おおよそ4時間くらいの滞在でした。
見どころをじっくり回る派の方でも、3〜4時間あれば十分に満喫できると思います。
お子さん連れや写真撮影メインの方は、余裕を持って4〜5時間取っておくと、より安心です。
「ゆるっと楽しみたいけど、時間もムダにしたくない」――そんな旅人のわがままに、伊豆シャボテン動物公園はしっかり応えてくれる場所でした。
動物も植物も、“ちょっとずつ想像の斜め上”を突いてくるのが、この公園の面白さなのかもしれません。
さて、旅の終盤は「アクセス・駐車場・お得情報」など、実用パートに移っていきます!
アクセス・駐車場・お得情報|誰でも安心!伊豆シャボテン動物公園への行き方ガイド
車でのアクセス:どこからでも、ちょっとした旅気分で
伊豆シャボテン動物公園は、静岡県伊東市の伊豆高原にあります。
関東圏からは首都高・東名高速道路、関西圏からは名神・新東名高速道路を経由し、アクセスは良好ですが、休日の渋滞は避けられません。
特に週末の午前中は高速道路や伊豆半島内の道路が混み合うことが多いので、早朝出発や深夜移動を取り入れるのがおすすめです。
我々は大阪から金曜の夜(深夜)に出発して、朝方に伊豆へ到着しました。高速道路は比較的空いていて、気持ちよくドライブできましたよ。
駐車場:広々400台以上!でもピーク時は早めの到着を
園内には専用駐車場が複数あり、合計で400台以上が収容可能。
駐車料金は1回500円です。
朝早めに到着すれば問題なく停められますが、昼前からは混雑が始まるので要注意。
また、駐車場から園入口まではやや坂道になっているため、荷物の多い方やお子さま連れの方はご注意ください。
入園料金:内容に見合った価格設定
2025年6月現在の入園料は以下のとおりです。
- 大人(中学生以上):2,800円
- 小学生:1,400円
- 幼児(4歳以上):700円
- 4歳未満:無料
「ちょっとお高いかな?」と思いきや、動物との触れ合いやサボテン園の広さ、リスザルトンネルの体験など、充実した内容を考えると納得の価格です。
割引・前売り:事前購入で賢く節約
前売りチケットはアソビュー!やじゃらん、コンビニ端末などで購入可能です。
時期によっては100〜200円の割引があり、スマホ提示だけで入場できるため、とても便利です。
また、JAF会員割引やその他キャンペーンもあるので、行く前に一度チェックしておくとお得感がアップします。
どこからでも行きやすいとはいえ、やはり伊豆は「ちょっとした小旅行」の距離感。
それでも、渋滞のストレスを工夫次第で減らせるのは、旅の満足度を大きく左右します。
旅の計画は「出発時間」と「渋滞予測」が鍵、ですね。
まとめ|伊豆シャボテン動物公園は「ちょっとだけ想像と違う」がクセになる場所
伊豆シャボテン動物公園、行ってみると想像以上に広くて、動物も植物も個性的。
特にマーモットが寝てて全然見られなかったのは、正直ちょっと残念でしたが、それもまた旅の思い出になりました。
カピバラは冬の温泉はなし。でも、リスザルトンネルで間近にリスザルにエサをあげられたのは貴重な体験でしたね。
アクセスや駐車場は、週末の混雑を避けるためにも早めの出発がおすすめ。
チケットは事前に割引をチェックして、賢く準備しましょう。
全体的に「のんびりゆったり」楽しむにはぴったりの場所。
「動物園」というよりは、「自然と触れ合うテーマパーク」と言った方がしっくりきます。
あなたもぜひ、一度伊豆の山の中で「ゆるっとシャボテンワールド」を体験してみてください。
きっと、ほっこりした気持ちが残るはずです。
私のブログでは、ほかにも様々な旅行情報を少しひねった視点も加えて書いてます!是非色々覗いていってください!
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それでは最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
また別の記事でお会いしましょう!!
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