深海。 それは、未だ多くが謎に包まれた漆黒のフロンティア。
静岡県沼津市にある「沼津深海水族館」は、そんな未知の世界を身近に感じられる、ちょっと異色な水族館です。
深海魚?好きですよ。でも、行く前にこう思いませんか?
「どれくらいで回れるのか?」「混雑は?」「アクセスは?」――はい、ぜんぶ気になると思います。
そこで今回は、筆者が実際に現地に潜入し、所要時間・見どころ・混雑状況・アクセスまでをまるっと体験ベースでお届けします。
子連れもカップルも、ソロ旅派も。この記事を読んでから沼津の深海へ旅立っていただければ、間違いありません。

この記事の内容やでぇ~。
・所要時間の目安
・混雑を避ける時間帯
・アクセス方法&駐車場事情
・見どころ(グソクムシ・シーラカンス)
・周辺のおすすめグルメ
・人気のお土産情報
それではどうぞ!

沼津深海水族館ってどんなところ?
世界でも珍しい“深海”専門の水族館
いわゆる「水族館」と聞いて想像するのは、イルカやアシカのショー、色とりどりの熱帯魚たち――。だが、ここ沼津深海水族館は、その常識をいとも簡単に裏切ってくる。
展示されているのは、深海を住処とする“異形”の生き物たち。ダイオウグソクムシ、メンダコ、ホウライエソ…。どいつもこいつも、人間の想像力を超えてくる。
さらに特筆すべきは、世界でも珍しいシーラカンスの冷凍標本を展示している点。しかも、ただの展示じゃない。360度どこからでも眺められる演出は、生物学マニアでなくても「おおっ」と唸るレベルです。
「ちょっと変わった水族館に行ってみたい」なんて軽いノリでもOK。ただし、足を踏み入れたが最後、あなたは深海の魔力に引きずり込まれるかもしれません。

場所は沼津港のど真ん中。アクセスは?
沼津深海水族館があるのは、沼津港の目と鼻の先。水産加工場や飲食店が建ち並ぶ活気あるエリアの一角に、さりげなく異世界の入口が潜んでいます。
最寄り駅はJR「沼津駅」。そこからバスで約15分。タクシーなら10分程度で到着可能です。
車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用することになりますが、週末は混雑必至。港周辺は一方通行も多いため、運転に自信のない方は要注意です。
「都会の喧騒からちょっとだけ離れて、深海へ旅する」。そんな非日常を味わうには、うってつけのロケーションといえるでしょう。
所要時間の目安は?滞在時間別プランも紹介
沼津深海水族館――その外観はコンパクトに見えるかもしれません。
しかし、いざ入ってみると「なんだこれ、意外と奥が深い…」と戸惑う人も多い。
展示は2階建て構造。深海というテーマに沿って、じわじわと脳を刺激してくる構成になっています。
ここでは、実際に訪れてみて感じた滞在時間の目安を、スタイル別にまとめてみました。
サクッと30分コース(駐車場の都合で巻きたい人向け)
「駐車場の制限時間が気になる」「次の予定がある」――そんなタイトなスケジュールの方でも安心。
展示数は多くないため、早歩きで見て回れば30分程度で一周可能です。
ただし、深海生物の“顔”をゆっくり堪能する余裕は少なめ。いわば「ダイジェスト版の深海体験」ですね。
じっくり満喫コース:1時間〜1時間半
初訪問なら、やはり1時間〜1時間半を見ておくのが正解。
解説パネルや展示の演出をじっくり読み、撮影スポットで写真も楽しむ。そうすると自然とこのくらいの時間になります。
小さな館内とはいえ、情報密度は高め。深海の知識を吸収したい方や、子連れファミリーにもおすすめの滞在時間です。
深海沼にハマるコース:2時間〜∞(沼です)
「グソクムシの表情だけで20分はいける」なんて人、あなたのことです。
生物ごとの生態系、深海環境のリアルな再現展示、裏手のグッズショップ…。
いったん“深海沼”にハマると、2時間以上があっという間に溶けていきます。
特に研究者気質の方や、冷凍シーラカンスを見て涙するタイプの方は、時間に余裕を持って訪れるのが吉です。
見どころはココだ!深海生物の異形パラダイス
沼津深海水族館に一歩足を踏み入れた瞬間、空気が変わる。
そこに漂っているのは、海水でも塩気でもない。異世界の気配です。
青白く光る水槽、沈黙の中を漂う生き物たち。ここはただの展示施設ではない。
地上に現れた“深海”そのものなのです。

ダイオウグソクムシ様との邂逅
はっきり言いましょう。この館の“顔”は、彼です。
巨大な等脚類「ダイオウグソクムシ」。その姿は、まるで甲冑をまとった海の戦士。
じっとしているだけなのに、存在感が尋常じゃない。
彼(彼女?)を前にしたとき、ほとんどの人間は「でかっ!」→「キモッ!」→「……でも、好きかも」の三段活用を経ることになります。
恐るべき吸引力。まさに深海のアイドルです。
冷凍シーラカンスの静謐な存在感
そしてもうひとつ、見逃せないのが世界でも珍しい「冷凍シーラカンス」の展示。
絶滅したと思われていたこの古代魚が、冷凍され、360度の水槽の中で静かに眠る姿。
それは生物標本というより、神殿に安置された神のような存在感すら感じさせます。
解説を読むもよし、黙って眺めるもよし。ここでは「時間が止まる」感覚を味わえます。

深海ゾーンの「青い闇」が脳を揺らす
展示エリアの後半は、深海を模した演出空間へ突入します。
音が吸い込まれるような静寂、低く抑えられた照明、水槽から漏れる青白い光…。
人間の五感が、じわじわと“海の底”に引き込まれていく感覚に陥ります。
ここは、ただ魚を「見る」のではなく、深海という環境を「感じる」エリア。
頭ではなく、心で受け取るべきパートです。
深海のアイドル!メンダコ
深海のアイドルであるメンダコですが、実は飼育がめちゃくちゃ難しいのです。
そもそも、深海の環境を再現することも困難ですし、体も柔らかく、水流が強いと傷ついてしまったり、ストレスにも弱く、非常に繊細です。
そういったこともあり、メンダコは展示されてもすぐに死んでしまうため、常時展示されている水族館はほぼないです。
沼津深海水族館でもHPでメンダコの展示有無が確認できますので、メンダコ目当てに来館される方は事前にチェックしておいた方がいいです。
沼津深海水族館ではメンダコの水槽が低めの位置に設置されており、観察しやすくなっております!
ふわふわ浮かぶメンダコの姿を見ると、自然とニヤつきますよね?私だけかな?
混雑状況と空いてる時間帯の狙い方
沼津深海水族館――その妖しげな魅力は、すでに多くの旅人の心を掴んでいる。
特に近年はSNSやテレビの影響で、「知る人ぞ知る水族館」から「人気観光スポット」へと進化中。
つまり、日によってはけっこうな混雑になります。
では、どの時間帯・曜日なら快適に深海旅を楽しめるのか?
実地調査結果を交えて、お伝えしていきましょう。
土日・連休はやはり激混み。開館直後が狙い目
これはもう定番ですが、土日祝日、特に連休やお盆・GWは激混みです。
館内がコンパクトなため、人が多いと「水槽前が渋滞」「写真が撮れない」「子どもが迷子寸前」など、ややカオスな状態になります。
そんなときの攻略法はただひとつ。開館直後に突撃すること。
開館は通常10:00。9:50には入口前にスタンバイしておくのがベターです。
最初の30分〜1時間は比較的空いているため、深海の世界を静かに堪能できます。
平日は午後が意外と空いている
平日はどうかというと、午前中は修学旅行や幼稚園の団体が入るケースが多め。
しかし、彼らが昼前に撤収すると、午後は一気に静まり返ります。
平日13時〜15時くらいは、「深海を独り占めできる」穴場タイムと言ってもいいかもしれません。
もちろん天候や時期によっても差はありますが、「静かな深海を楽しみたい」なら、あえて午後を狙うのもアリです。
アクセス・駐車場情報まとめ
公共交通でのアクセス:バス&タクシーが主力
JR「沼津駅」からは徒歩だとやや厳しい(約3km以上)。
基本的には、バス or タクシー移動が現実的です。
- 【バス】
南口から「伊豆箱根バス」に乗車 → 「沼津港」下車(約15分/片道210円) - 【タクシー】
駅から約10分、運賃はおおよそ1,200円前後。グループ利用に向いてます。
※バスは混雑時に遅れがち。土日やイベント開催時は、時間に余裕を持つのが吉です。
車で行く場合:周辺に点在するコインパーキングが頼みの綱
沼津深海水族館には専用駐車場がありません。
そのため、周辺のコインパーキングを利用する必要がありますが――これがまた、週末は争奪戦。
とくに近場(徒歩1分圏内)の駐車場は10時前には埋まり始めるため、早めの行動 or 徒歩5分圏まで視野を広げるのがポイントです。
おすすめ駐車場例:
- 港八十三番地駐車場(水族館隣接・台数少なめ)
- リパーク沼津港前(比較的空きあり)
- タイムズ沼津港第2(徒歩5分・穴場)
駐車場アプリ「akippa」や「タイムズB」で事前予約するのも手。確実に停めたい人は要チェックです。
【補足】
徒歩移動に少し余裕があれば、港の飲食エリアをついでに散策できるという副産物付き。
駐車場を離れた分だけ、「港町を歩く時間」が増える。
それもまた、深海へ向かう“前儀式”なのかもしれません。
グルメ&お土産情報|深海の余韻は、胃とカバンで持ち帰れ
深海水族館を出たあと、ふと気づくんです。
「なんか腹減ったな…」
でも心配は無用。沼津港周辺は“食と土産の宝庫”。水族館を出てすぐのエリアに、グルメスポットやお土産屋がズラリと並んでいます。
せっかく沼津まで来たなら、もう少しこの空気を味わっていきましょう。
港八十三番地で海鮮ランチに舌鼓を
水族館のすぐ隣には、複合施設「港八十三番地(みなとはちじゅうさんばんち)」があり、ここがまさに海の幸パラダイス。
- 丼ぶり屋「にし与」→ 並んでも食べたい名物海鮮丼
- 鮮魚BBQ「浜焼きしんちゃん」→ その場で焼いて食べる海の男スタイル
- 「沼津バーガー」→ 深海魚バーガーという攻めメニューあり(限定)
どこも“観光地価格”ではあるけれど、味とインパクトで元は取れます。
「深海を見て、海の幸を食す」。この流れ、ハマるとクセになります。
お土産は“深海グッズ”一択でOK
水族館併設のショップでは、とんでもない濃度の深海グッズが待っています。
- ダイオウグソクムシのぬいぐるみ(妙にリアル)
- メンダコのマグカップ(やけに可愛い)
- シーラカンス型のクッキー(味は普通)
そして最大のヒット商品が、「ダイオウグソクムシ煎餅」。
名前からしてヤバそうですが、食べてみると意外と普通(ちょいエビ風味)。
話のネタに抜群なので、職場や友人へのお土産におすすめです。
ちなみにグッズの品ぞろえは、季節やコラボ企画で入れ替わることも多め。
深海ファンなら、来るたびに覗いて損なしです。
「なんとなく来た」が、「また来たい」に変わるのは、このお土産ショップだったりします。
まとめ:旅の締めくくりに
いかがでしたでしょうか?
沼津深海水族館の魅力は伝わったでしょうか?
沼津深海水族館は、見る・感じる・食べる・買う、全部が“深海づくし”。
ちょっとクセのある水族館ですが、一度その世界観に触れたら、他じゃ物足りなくなるかもしれません。
さて、あなたは何時間この“異世界”に沈む予定ですか?
【沼津深海水族館を楽しむためのチェックポイント】
・ダイオウグソクムシは想像以上にクセになる
・冷凍シーラカンスは必見。写真OK(フラッシュNG)
・土日は混むので朝イチがおすすめ
・平日は午後が空いていて快適に回れる
・沼津駅からはバスorタクシーが便利(徒歩は遠い)
・専用駐車場なし。近隣コインパーキングを事前チェック
・港八十三番地で海鮮ランチ!丼・BBQ・深海バーガーも
深海の魅力が詰まった沼津深海水族館!是非皆さんも訪れてみてください!
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
私のブログでは、他にも旅行情報や水族館情報たくさん載せております。そちらも覗いて見てください!
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それではまた別の記事でお会いしましょう!!
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