釣りって、「陸から届かない場所に魚がいる」ってわかってても、どうしようもない瞬間があるんですよね。
あの沖の岩の影、潮が当たる角、絶対アタリがあるのに…届かない。
そんなモヤモヤを解消してくれるのが、手漕ぎレンタルボート。
まるで「自分だけの小さな船を持った海賊」みたいな気分で、好きな方向へオールを漕いで進めます。しかも、値段も手軽。船舶免許なんていらない。

ボート屋で名前を書いて、ライフジャケットを受け取ったら、はい出航。海の上に出た瞬間、風の音しか聞こえない。
あの「自分しかいない海面の静けさ」って、ちょっとした中毒になります。
今回は福井県敦賀で実際に手漕きボートに乗って釣りをしてきた様子をお届けしたいと思います。

この記事でわかることは以下の通りやで~!
・敦賀で手漕ぎレンタルボート釣りを体験してみた感想
・陸からでは狙えない“沖ポイント”の魅力
・初心者が注意すべき装備・荷物・操作のポイント
・ボート釣りで安全に楽しむためのコツ
それではどうぞ!
手漕ぎボートで感じた“自由”と“非日常”
福井県敦賀の名子にあるレンタルボート屋さんで、手漕ぎボートを借りて海へ出ました。
オールを水に差し込んで、ひと漕ぎ。
波がすっと割れて、ボートが前へ進む。
たったそれだけの動作なのに、足元の世界がまるごと変わるんです。

陸から眺めているときは、どこか遠くに見えていた岩場の陰。
「絶対に魚いそうだな」と思いながらも、届かない距離にあった場所。
そこへ自分の手で近づいていく感覚が、なんともいえません。
潮の流れを感じながら、
少しずつボートの向きを変える。
遠くに堤防、その向こうに漁船のシルエット。
人のいない海の裏側を進む感覚が、まるで秘密基地に入っていくようなワクワクをくれます。
魚が釣れるかどうかは、正直この瞬間どうでもいい。
自分で漕いで、好きな場所に行ける。それだけで充分報われるんです。
エンジンの音もなく、聞こえるのは波とオールの水音だけ。
この静けさが、釣りというより「漂う贅沢」みたいでクセになります。

沖のポイントで広がる自由とワクワク
手漕ぎボートの最大の魅力は、行きたい場所に自由に漕いで行けることです。
陸からでは届かない岩場の陰や沖の堤防まで、自分の手で海の上を移動できるので、探れる範囲が全く違います。
少し釣れなかったら、さっとボートを漕いで別のポイントへ移動。
魚も陸からの釣りより警戒心が薄く、すれていないことが多いのも嬉しいポイントです。

今回はこんな小さな子たちばかり釣れましたので、お持ち帰りはなしです(笑)
もちろん、海底の地形が見えない分、ボート操作には少し慣れが必要です。
でもその分、「どんな魚が、どんな場所にいるんだろう?」というワクワク感も増します。
また、陸の堤防は人でギュウギュウでも、沖の堤防までボートで行けばほとんど人がいません。
ゆったりと自分のペースで釣りができるのも大きな魅力です。

初心者が注意すべき基本事項(初めての方は特に)
手ゴキボートで釣りを楽しむ際、初心者は少し気をつけておくと安心です。まず、荷物はできるだけ少なめに整理してから乗船しましょう。ボートの上では、思った以上に操作に集中しなければならず、荷物が多いと釣りどころではなくなります。
また、釣りの手順やポイントを事前にイメージしておくことも大切です。餌を付け替えたりルアーを変えたりするタイミングで手間取ると、バランスを崩したり操作に追われてしまうことがあります。
そしてもうひとつ。長い竿はかなり扱いにくいです。狭いボートの上でのキャストや仕掛けの交換、餌の付け替えなどがストレスになりやすく、釣りの楽しさが半減してしまうことも。最初は短めの竿で慣れることをおすすめします。
どうしても慣れない場合は、沖の堤防や岩場の陰に移動して釣る方法もあります。ただし、ボートから乗り移る際が最も危険なので、ここだけはくれぐれも注意してください。
あと、手袋も必須ですね。堤防に手をついたら貝がびっしりで手を切ったなんてこともざらにありますので、必ず手袋はしておいた方がいいですよ!
安全に楽しむための装備及び注意点のまとめ
ライフジャケットは必須
当然ですが、これを着ていないと万が一転覆したときに大事です。ちょっとした油断で波に煽られることもあるので、必ず身につけましょう。
荷物は最小限&固定
ボートの揺れで荷物が落ちたり、釣りの動作の邪魔になると危険。必要最低限にして、クーラーボックスやタックルボックスはしっかり固定。
ボートの安定を意識
ボートの中心に座る、立ち上がらない、片側に偏らない。ちょっとでもバランスを崩すと簡単に転覆します。
天候と潮の流れを確認
朝の風が強くなることもあるし、潮の流れが思ったより速いことも。無理はせず、沖のポイントに行くときは特に要チェック。
乗り移りや陸との接岸は慎重に
沖の堤防に移動する場合は、焦らず慎重に。滑ったら海にダイブ。笑い話では済まされません。
漕ぎ方と休憩のバランス
長時間漕ぐと疲れるので、ポイントに着いたらしっかり休憩して体力を温存。無理は禁物。あとは早く漕ごうとしないこと。そうしないと疲れて釣りどころではなくなります。
まとめ:安全第一で楽しむ手漕ぎボート釣り
手漕ぎボートでの釣りは、陸からは届かないポイントに自由に行ける、まさに非日常の海の冒険。ワクワク感や開放感はたまらないものがあります。
ただし、自由さの裏には危険も潜んでいます。船が通った後の波や急な風、ボートの揺れで転覆する可能性はゼロではありません。無理をせず、体力や天候、荷物の状況を考えながら行動することが何より大事です。
だからこそ、ライフジャケットを着用し、荷物を固定し、バランスを意識する。それだけで安心して楽しめます。安全を守ることで、手漕ぎボートの魅力である自由に海を探る楽しみを存分に味わえるのです。
最初は少し緊張するかもしれませんが、慣れてくれば静かな水面を進みながら、波の音とオールの感触だけに集中できる贅沢な時間が待っています。安全第一で、海の非日常を存分に楽しみましょう。
それではまた別の記事でお会いしましょう!!


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