ジンベエザメだけじゃない!美ら海水族館の意外すぎる見どころ5選【海遊冒険記】

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「美ら海水族館って、正直ジンベエザメ見たら終わりじゃない?」
そんな声を聞くたびに、私は小さく首を振るのです……それ、もったいないですよ、と。

たしかに、あの巨大水槽で悠々と泳ぐジンベエザメは圧巻です。
インパクトもスケールも、文句なしの主役級。それは間違いありません。

でも、美ら海水族館の魅力って、実はその脇役たちにこそあるのです。

「見逃した人が9割」と言われても驚かないような、
静かに、しかし着実に爪あとを残してくる展示たち。
この水族館、ちゃんと歩けば歩くほどに“底なし”です。

この記事では、そんなジンベエザメ以外の「ヤバい見どころ」を、現地レポート形式で5つに厳選してご紹介します。

りーすけ
りーすけ

この記事の内容は以下の通りやでぇー。

・美ら海水族館の「意外な見どころ」5つ

・王道だけじゃない楽しみ方

・見逃しがちなおすすめ展示

・人が少ないあなばスポット

ジンベエザメだけ見て帰るのは、まだ半分しか楽しめてません。
「本当におもしろいのはその先にある」ということを、そっとお伝えしていきます。

①美ら海水族館の本当の“深さ”は、深海エリアにある

この水族館、外から見ると開放的なリゾート施設のようでいて、中は意外と“深い”んです。

たとえば「深層の海」ゾーン。

ジンベエザメが泳ぐ「黒潮の海」のインパクトが強すぎて、だいたいの観光客はそちらに集中。
そのせいか、こっちの深海エリアはいつもほどよく空いていて、じっくり観察できるんです。

で、ここにいる魚たちがまたクセ強め。

  • ほとんどの時間、動かない「ミツクリザメ(の標本)」
  • ふわふわ泳ぐ「アカグツ」や「ダイオウグソクムシ」などの深海生物
  • 見てるだけも不思議な「ヤミガンガゼ」
  • 子供にも大人気「グソクムシ」

このあたりは、子どもはもちろん大人の好奇心もくすぐってくるやつばかり。
しかも展示が暗くて、静かで、なんとなく哲学的。ちょっと日常から浮いて見える空間です。

「水族館って、魚を見てるだけじゃないんだな」
そんなことを思わせてくれる、深くて青い時間がここにはあります。

②マナティー館で癒やされる|ゆっくり観察したい穴場スポット

ジンベエザメや大水槽の迫力で圧倒されたあと、ふと足を止めてほしい場所があります。
それが、「マナティー館」。名前の通り、のっそりと巨大なマナティーたちが暮らしている、癒やし100%の空間です。

美ら海水族館の本館を出て、ちょっとした坂道を下った先にひっそりとあるこの建物。
「わざわざ行くほどでもないでしょ?」と思った方、損してます。

ここ、空いてるんです。しかも涼しい。そしてマナティーが、やたらデカい。

体長3メートル超、体重は500キロ以上という巨体が、まるで空を飛ぶようにふわりふわりと泳いでいます。
この動きがまた、見ていて飽きない。無言で10分見てても、誰も責めない。そんな時間。

しかも水槽は上下2階構造で、上から見るとマナティーの背中、下から見るとその巨体がドーンと迫ってきます。
横顔はちょっと犬っぽくてかわいいのに、体つきは戦車。ギャップにやられるんですよね。

そしてこのマナティー館、なぜか来館者の密度がかなり低い
夏の混雑時でも、ゆったり座って眺められる穴場っぷり。クーラー効いてます。

メイン館の喧騒にちょっと疲れたな……というタイミングで、ぜひ寄り道してみてください。
海のど真ん中で、時間がちょっと止まるような体験ができます。

③黒潮の海の“裏側”|巨大水槽のサイドビューがエモい

美ら海水族館といえば、なんといってもこの「黒潮の海」。
高さ8.2メートル、幅22.5メートルという巨大アクリルパネルの向こうを、ジンベエザメやマンタたちが悠々と泳ぐ、まさに圧巻の空間です。

でも、ここで終わっちゃう人が多い。
正面から写真撮って「すごーい!」で終わり。もったいないです。

この巨大水槽、実は横にも回り込めるって知ってましたか?

水槽の側面から見る「黒潮の海」は、またちょっと違うんです。
光の入り方が変わるせいか、水の青さがより濃く、静けさが際立ちます。

横から見ると、ジンベエザメのシルエットがスーッと通り過ぎていくのがスローモーションのようで、まるで映画のワンシーン。
しかも人も少なめなので、静かに浸れる“自分だけの水族館タイム”が味わえます。

さらに、床の近くにはベンチも用意されていて、腰を下ろしてじっくり観察するのも◎。
スマホをしまって、ただひたすらに大きな魚たちの動きを目で追っていると、妙に落ち着くんですよね。
「ああ、癒やされてるな自分」って、じんわり気づく感じ。

個人的には、正面よりもこっちのサイドビューのほうが、写真も映えます。

④サンゴの海で出会う沖縄の本物|小さくても奥が深い展示

ジンベエザメの巨大水槽のような派手さはありません。
けれど、この「サンゴの海」の水槽には、沖縄の海そのものがギュッと凝縮されています。

展示されているのは、沖縄近海のサンゴ礁に生息する小型の魚たち。
色とりどりのチョウチョウウオやクマノミ、ベラたちが、リアルなサンゴの中を泳ぎ回っています。

「小さな水槽じゃん」と思った方、ぜひ少し長めに立ち止まってみてください。

魚たちの泳ぎ方、サンゴの間のすり抜け方、
群れ方、止まり方、それぞれがちょっとずつ違っていて、見ているうちに海のリズムのようなものが見えてきます。

しかもこの水槽、光の入り方が美しく、時間帯によって雰囲気が変わるんです。
午前中は朝の光で水面がキラキラ、午後は水が澄んで青が深まる。
タイミングが合えば、クマノミがイソギンチャクに顔をうずめて寝ている姿も見られます。

この「サンゴの海」こそ、沖縄の自然環境を最もリアルに再現したエリアかもしれません。
ただの水槽ではなく、沖縄の海を“まるごと”持ってきたような空間です。

⑤外の海亀ゾーン|無料で見られる展示も充実!

美ら海水族館を一通り回ったあと、「さて帰るか」と出口に向かうその前に、もうひとつ寄ってほしい場所があります。
それが「ウミガメ館」や「マナティー館」などの屋外ゾーン。実はこれら、入館チケットがなくても見られるんです。

つまり、無料。にもかかわらず、クオリティはかなり高い。

まず注目したいのが、「ウミガメ館」
ここでは、日本近海に生息する複数の種類のウミガメが飼育されていて、ガラス越しではなく屋外の水槽でじっくり観察できます。

  • 人懐っこくてすぐ寄ってくる「アオウミガメ」
  • ごつい見た目と貫禄のある「タイマイ」
  • 甲羅が黒くて見た目がシュッとしてる「アカウミガメ」

餌の時間に行けば、巨大な口でモグモグ食べている様子も見られます。
泳いでいるときは優雅なのに、食べるときはめちゃくちゃワイルド。このギャップがまた良いんです。

そして地味に嬉しいのが、ここが開放的で風通しがいいこと
館内の涼しさに慣れた体にはちょっと暑いですが、青空と海風の中で見るウミガメは、なんとも言えず開放感があります。

さらにその隣には、先に紹介した「マナティー館」や、「イルカラグーン」もあり、こちらもすべて無料エリア。
つまり、水族館の外周に“もうひとつの水族館”があるようなイメージです。

お金をかけずにもうひと遊びできるこのゾーン、
「時間はあるけどチケットは使い切った」という人や、「次回また来たいけどちょっとだけ覗きたい」という人にもおすすめ。

とくにファミリー層なら、子どもが再びテンション上がること間違いなしです。

しっかり砂浜まで用意されてて、さすが美ら海水族館。。

まとめ|ジンベエザメの先に広がる、美ら海水族館の“もう一歩先の楽しみ方”

ジンベエザメのいる巨大水槽は、たしかに美ら海水族館の顔です。
でも、その背後にはもっと静かで、もっと深くて、もっと面白い世界が広がっています。

今回紹介した5つの見どころは、どれも派手さこそ控えめですが、「あ、美ら海ってこういうところもあるんだ」と感じさせてくれる“余白の部分”。

  • 深海エリアで感じる、ちょっと哲学的な静けさ
  • 巨大なのに癒やししかないマナティーとの時間
  • 黒潮の海を“横から”見るエモさ
  • 音と映像で静かに刺さる美ら海シアター
  • チケットがなくても見られるウミガメの豪快さ

どれも、「観光地としての水族館」ではなく、
「海と生き物への理解を深める場所」としての美ら海水族館を、もう一歩踏み込んで楽しめるポイントです。

一度来たことがある人こそ、ぜひ“ジンベエザメのその先”を歩いてみてください。
きっと、前回と違う景色が見えてくるはずです。

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